2015年7月20日月曜日

⑧ ソーシャルスタートアップにとってのゴールは何に定めるか?

社会的なインパクトの最大化を目指す
ソーシャルスタートアップにとってのゴールとは何に定めるか?については

まだはっきりとした定義があるわけではありません。

が、これまでSUSANOOを通じて、
いろんなタイプのソーシャルスタートアップに触れるなかで、
ゴールの仮説として個人的に抱いているものが1つあります。

それは、
「課題当事者の17%にソリューションが届く状態を達成すること」

イノベーター理論で言われる
2.5%のイノベーター獲得フェ-ズの後、
13.5%のアーリーアダプターの開拓を経て、
キャズムを超えた普及・一般化の流れを築くこと。

ここが、ソーシャルスタートアップのゴールとして
仮置きすると、良いのではないかと想いました。

理由1
ソーシャルスタートアップが
対象とする課題当事者を定義し、全体数(市場規模)を設定することで、
投資家や寄付者とコミュニケーションがしやすい。

理由2
インパクトそのものに焦点を当てる目標設定により、
複数の資金調達方法や、拡大・一般化に向けた戦略が検討しうる点。

 これについて説明を加えますと、
 インパクト最大化を目的とするソーシャルスタートアップが、
 「課題当事者の17%にソリューションが届く状態を達成すること」を
 目指す場合、取りうる戦略パターンは大きく5つあると考えています。

 ①単純に、自社サービスとしての拡大(IPOを目指すこともこの中に含まれる。)
 ②大企業への事業売却
 ③行政連携による制度化★
 ④競合他社の育成★
 ⑤事業化せずに、運動として展開★
 
 お気付きの通り、特に③~⑤が、
 ソーシャルスタートアップだからこそ、取りうる戦略です。

このように、ソーシャルスタートアップらしい戦略オプションを保ちつつ、
かつ、ビジネスセクターによっても関心を持ちやすい目標設定をすることで、
リソース共有を促進することが出来るのではないかと考えています。

以上








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