2015年5月1日金曜日

③そもそも、ソーシャルスタートアップって何?

『ソーシャルスタートアップ』

この言葉は、孫泰蔵さん、ETIC.宮城さん、加勢さん他との
度重なるブレストの中で徐々に紡ぎだされたものだった記憶しています。

まずお伝えしておきたいのは、
私達SUSANOOプロジェクトでは、特にこのスタートアップという言葉を
単に、立ち上げ期、創業期という意味では使っていないということです。

私達は、革新を生み出す挑戦をしている組織や集団こそが
『スタートアップ』だと考えています。

そのため、常に革新を生み出しているグーグルや、アップルのような
組織もスタートアップに加えて考えるのです。

逆に、ただ単に既存のビジネスを踏襲し、創業する組織や集団は
私達の使う『スタートアップ』という言葉には当てはまりません。

2013年の秋から冬にかけて、
このような議論を重ねていきながらも、
なかなかこれといった『ソーシャルスタートアップ』の定義には
たどり付いていませんでした。

しかし、2014年の3月3日
SUSANOOキックオフイベントにて、
孫さんが、この問題に1つの解を授けてくれました。

それが、
『ソーシャルスタートアップとは、今までにないイノベーションを通じて
人々の生活と世の中を変える取り組みや組織。
特に「市場の失敗」分野に果敢に取り組む人々。』

というものでした。
さらに、説明として、

『・・・こうしたスタートアップのうち、
 特に「市場の失敗」に取り組むものを ”ソーシャル・スタートアップ”と呼んでいます。
経済学でいう市場の失敗とは、例えばホームレスの支援や環境保護のように、
サービスの対価がもらえないために、ビジネスになりづらい分野のことを指します。
こうした領域はこれまで行政やNGOが担ってきたのですが、公平性が重要な行政では効率が悪かったり、伝統的な手法では解決できなかったりすることがあります。
そういった領域において、イノベーションを通じて人々の生活と世の中を変えていく起業家が“ソーシャル・スタートアップ”です。』
(ETIC.DRIVEより抜粋➔http://www.etic.or.jp/drive/labo/2495)

が加えられました。

これほど、『ソーシャルスタートアップ』の意味を
的確に表現した説明文は他にありませんので、
これを定義として活用させて頂いております。


そして、この定義に基づけば、
ソーシャルスタートアップの法人格は必ずしも
NPOである必要もありません。

また、逆にNPOや課題解決型ビジネスだからといって、
すべての組織や集団が当てはまるというわけでもないのです。

ポイントは、
・革新(イノベーション)があるか、
・短期間で大きく成長するか、です。

この2点は特に、メンバー選考や、
ブートキャンプ期間中のメンバーとの共通言語として、
大切にしています。

以上






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